ハレグゥパロ! アナザーバージョン(ハレ=独の場合)
ご注意!
ハレグゥパロ(性別反転ネタ)で、元の性別の意識を保っているのが独だったら……?というバージョンです。拍手のコメントで妄想を掻き立てられたので、つい書いてしまいました。
なお、犯人はやっぱり仏です。
今回は普がナチュラルに女性です(ノリはたいして変わっていませんが)ので、「それはちょっと……」という方は、絶対絶対この先に進まないでください、お願いします。
・性別が全員入れ替わっている。仏、独を覗いて元の性別の意識がない。
・仏がものすごく変態。
・もえない。
・ネタの書き散らし状態。
・オチがない。
・普も独も受けっぽい。
……といったように、あらゆる意味でしょーもないネタなので、苦手な方はご注意を。
特に仏兄ちゃん好きの方はやめておいたほうがいいです。
大丈夫!な勇者なお方はスクロールどうぞ↓
とてつもなくいい加減ないきさつ
ドイツがあまりに朴念仁なので、フランスがレクチャーを申し出る。もちろんドイツは断ったが、フランスが強引に押しかけてくる。酒を飲みながらドイツと会話をしたフランスは、「こいつの朴念仁ぶりを治すには荒療治しかない」との結論に達する。そして、その荒療治の内容とは、女になって女心を掴もう!というとんでもないものだった。
なお、ドイツの同意は得ずに治療(というか修行?)決行。インフォームド・コンセント?なにそれおいしいの?状態
ダイニングのテーブルに突っ伏して眠っていたドイツ。昨晩飲みすぎたのか……? と不可解に思いつつ起き上がる。いつもとは体のバランスが違うような気がして首を傾げる。と、胸に妙な隆起があることに気づく。
「……?」
シャツの裾をめくり上げて確認する。胸が膨らんでいる。
ドイツはしばらく固まったあと、
「な、なんだこれは……しゅ、腫瘍か? それにしては巨大だが……。痛みはないな……一晩でこんなに肥大化することがあるとは……」
なんとかこの状況を合理的に解釈しようと試みる。結果、巨大な腫瘍ができた、ということに。
「ふむ……腫瘍にしては柔らかい気がするが……」
自分の胸(本人は腫瘍だと思っている)を触診していく。
「良性だとは思うが……これだけ大きいと邪魔だし、感染を起こしたら厄介だし……病院に行くか。なんだか声もおかしいことだし。とりあえず薬つけるか」
ドイツはダイニングへ移動すると薬箱を漁り出す。腫れ物だと思い込んでいるので、薬用クリームを探している。声が高くなっていることは、風邪でも引いたかと考えている。
「よー、ドイツ、おもしろい現実逃避してんなー」
ソファから下着姿の女が起き上がり、話しかけてくる。実は女の姿になったフランス。
「さすがクソ真面目。そういう方向で解釈するわけね」
まだ『性別が変わった』という考えに行き着いていないらしいドイツに苦笑するフランス。
ドイツは、自分の家に裸同然の見知らぬ女がいることに驚く。
「だ、だ、誰だ!?」
「あら、忘れちゃったの、ゆ・う・べ・の・こ・と」
びびっているドイツをおもしろがり、フランスがからかう。
「な、な、な……」
「何も覚えてないの?」
「え、え、えぇぇぇぇ……」
びしりと硬直するドイツを見て、フランスが噴き出す。
「ぷっ。んな固まるなよ、俺だよ、俺。フランス。ゆうべ一緒に飲んだだろ?」
「フラ……?」
「そ」
「いや、おかしいだろう。フランスは男だぞ。あんたは女じゃないか」
「うん、まあ元々は。でも、おまえだって同じだからいいじゃん」
「は?」
「いまはおまえも女だよ」
「何を言って……」
「その胸のでかいの、腫れ物じゃなくて乳だよ」
「ちち……?」
「そ。おっぱい」
「何を馬鹿な……」
「ほんとだって。でかくて俺びっくりしちゃった」
「確かに大きいな。うまく摘出できるといいんだが」
「だから腫れ物じゃねえってのに」
まだ腫瘍だと信じて疑わないドイツにため息をつくフランス。一度思い込んだらそう簡単には修正がきかないのを知っているので、強引な手段に出ることに。
「仕方ない。もっと決定的なのいくか」
「おい……!?」
フランスはドイツの脚に張り付き床に押し倒す。そして、ドイツのズボンを下着ごと引っ張って中を覗かせる。
「ほ〜ら、これでどうよ?」
「なっ……!?」
「ははは、ムスコがいなくなった衝撃はどうよ、どいちゅ〜」
「う……」
あまりのことに、ドイツは絶句して一瞬時間を止める。そして、ぶるぶると震え出す。
「お、泣いちゃうか? 泣いちゃうのか?」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ドイツはパニックに陥り絶叫。
と、そのとき。
猛スピードで何かが駆けて来る音が響く。数秒後、バン! と扉が開かれる。
「おい! どうした! すげえ悲鳴だったぞ!?」
見知らぬ女が現れる。血相を変えている。実はプロイセンの女版だが、ドイツは気づかない。
「……? だ、誰だ?」
きょとんとするドイツ。涙目の上、ズボンと下着がちょっと下がった状態。しかも、脚の上にフランスがちょっとかぶさっている。不可抗力にあられもない格好になっているドイツを目の当たりにしたプロイセンは青ざめる。
「おま……どっ、どうしたんだよ、そんなに着乱れて!? え、うそ、泣いてるじゃん! な、なななな、なんかあったのか!? 何かされたのか!?」
プロイセンはドイツに駆け寄って膝をつくと、フランスから庇うように引き離してから、服装を正してやる。
「え、いや、その、あの、そりゃ、何かがあったんだと思うが」
混乱しながらもドイツは律儀に答える。ただし、返答の意味は『何もないのに性別が変わるわけがない』という意味。しかし、プロイセンの誤解を招くことに。
「なにぃ!?」
気色ばむプロイセン。フランスの胸倉を掴む。
「てめえフランス! うちのヴェストに何しやがった!?」
「その呼び方……まさか」
「お、プロイセンじゃん。やっぱ色気ねえな」
「なにとぼけたこと言ってやがる! おまえ、こいつに何したんだよ! なんだこの乱れた衣服に涙は! てめえ、返答次第ただじゃすまさねえぞ!」
プロイセンの誤解に便乗し、フランスがからかう。
「べっつに〜。ただ一晩をともにしたってだけじゃん。そんな目くじら立てるなよ」
語弊はあるが嘘とも言い切れない発言をするフランス。
「ひ、一晩……!? ともに……!?」
背景に落雷が出現するような衝撃を受けるプロイセン。ドイツの肩を掴んで揺さぶる。動揺を極めている。
「お、おい、ヴェスト、おま、おま、おまえ……いつの間にフランスとそんな関係に……!? ご、合意なのか!? どうなんだ!?」
「え……あ、いや……気がついたらこうなっていたとしか言えないんだが……」
「……!! フ、フラ、フランスぅ! て、てて、てめ、なんてことをしてくれたんだ……!」
どんどん誤解が進行していく。フランスがドイツに手を出したと思い込み、プロイセンは怒り狂って叫ぶ。
「既成事実をつくったところで、おまえなんか認めないぞ! 絶対認めん!」
「おーおー、勘違いしちゃってまあ……」
にやりと笑うフランス。さらに相手を突付くことにする。
「そうだなあ……こういう関係になっちまった以上、責任取らねえとなあ……なあ、プーおねえさま?」
「て、てめえ……!」
「いやあ、ゆうべのドイツはかわいかったなぁ」
「こ、殺す! 殺してやる! このアバズレ! こいつの世間知らずっぷりにつけ込んだんだろ! イタリアなら許せるが、フランスは許せん! おまえだけは絶対に! 責任ならてめえの体で取らせてやる! 覚悟しやがれ! そこになおれぇ!――――ぐぅ!?」
フランスに殴りかかろうとしたところで、プロイセンの動きが止まる。後ろでドイツが裸締めをきれいに極めている。
「すまんが少し黙ってくれ」
プロイセンがハイテンションで騒いだせいか、ちょっと落ち着きを取り戻した(取り戻さざるを得なかった)ドイツ。
「あら、ドイツ〜、助けてくれたの?」
「あまりこいつをからかわないでやってくれ。あとで騒がれ問いただされるのは俺なんだ」
気絶したプロイセンにナチュラルに膝枕をしてやるドイツ。
「で? どういうことだ、説明してもらおうか?」
ドイツににらまれ、フランスは経緯を説明。殴られそうになるが、プロイセンが寝ているのであまり騒げず、事なきを得る(下手に起こすと収拾がつかなくなって大変だから)。
「しかし、なんでこいつまで女になっているんだ?」
膝の上で魘されているプロイセン(ショックのあまり悪夢を見ているらしい)を見下ろしながら、ドイツが尋ねる。この女性がプロイセンだという確信はあるらしい(反応や態度があまりにプロイセンらしかったから)。
「ああ。全員入れ替わってるから、性別」
「……なんだと?」
「お〜、脱がすと意外に胸あるじゃんこいつ。着やせすんのなー。ま、あくまで『意外に』レベルだけどよ。はっはっは、ドイツや俺には勝てないみたいだな」
ドイツの反応など気にせず、フランスはプロイセンのタンクトップ(ランニングがてらドイツの家に寄ったらしい)をめくり上げて観察する。
ドイツが声を荒げる。
「何をしている!」
「怒るなよ。減るもんじゃねえし。それに、元は男なんだから気にすることねえだろ。ただの胸筋だと思っとけ」
「元が男だと考えたら余計に気味が悪くないか?」
見るに耐えないのか、ドイツがプロイセンの胸元から目を逸らす。
「そーだなあ、深く考えると気持ち悪いな」
と言いながら、胸を揉み出すフランス。ドイツはそっぽを向いているのですぐには気づかないが、なんとなく妙な気配を感じてちらりと視線を戻すと、とんでもないシーンに遭遇。
ドイツ、ヒステリックに叫ぶ。
「ちょ、おま、な、何をしてるんだほんとに!?」
「そこに胸があるなら、揉みたくなるのが男の人情だろ?」
プロイセンは意識がないのでされるがままだが、なんだか気分が悪そうに眉をしかめている。
「揉むな! 見てるこっちが気持ち悪い! 朝っぱらからおぞましい光景を見せるな! 不愉快だ!」
さぶイボを立てつつも、ドイツはフランスから庇うようにしてプロイセンの上体を自分のほうへ抱き上げる。が、フランスはしつこく触ってくる。
「おまえ、ほんとにわかってるのか? こいつは元は男なんだぞ?」
「うーん……確かに元があのプロイセンだと思うと不気味だな。でもこの感触に逆らえる男はいねえと思うぞ。ほら、おまえも触ってみろって。こんなやつだが、女体のすばらしさはちゃんと健在らしい」
「やめろよせ触らせるなぁぁぁぁ!」
無理矢理プロイセンの胸を触らせられそうになり、ドイツが悲鳴を上げる。
独が女の子だったら普はすごい保守的な過保護っぷりを発揮しそう……。
独を混乱させたかったんですが、結局独より普が混乱しているという、本末転倒な結果になってしまいました。すみません!
というか、キワなもんばっか書いててほんとすみません……。
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