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ハレグゥパロ!(性別反転ネタ) その3

引き続き性別反転ネタです↓

























大変申し訳ないのですが、まったく自重していないシモネタです。仏普っぽいです。
端的に言うとトイレと生理用品の話です。ものすごく品がないので、苦手な方は絶対絶対絶対読まないでください。お願いです。本当にお願いします。


ドイツの家に上がり込んで会話するプロイセンとフランス(ドイツはランニング中)。
「これ、いつ元に戻るんだよ。まさか永続的とか言わねえだろな!?」
「多分イギリスのMPが尽きれば戻るんじゃね?」
「なんだそのいい加減すぎる回答は! ってか、イギリス頼みかよ」
「酒の力で秘められたエンジェルパワーを解放したみたいだから、やつからアルコールが抜ければ万事解決だと思うぜ。あんだけ飲んでたらけっこう時間かかりそうだが。ってか、いまも飲んでるかもしれねえけど」
「がんばれ、イギリスの肝臓! フル稼動して一刻も早くアルコールを分解しきれ! エンジェルだのなんだのにはこの際突っ込まん! 突っ込んでやるもんか!」
「うんうん、その心意気だ。こういうときは楽しんだモン勝ちだからな。まあせっかくの機会だ、なかなかできる体験じゃねえことだし、存分に女の悦びを味わってこい」
「いかがわしい言い方はやめろ! 気持ち悪い! いまの自分の体だけでも相当気持ち悪いんだからよ!」
「女体を嫌うなんて、おまえついにアッチ方面のセンスが目覚めたのか?」
「だから! いくら女が好きだからって自分の体が女になって嬉しいなんて思えるか! そーいうおまえは嬉しいのかよ!」
「正直興奮はしない。だが嬉しいか嬉しくないかと聞かれれば普通に嬉しいな! 見ろ、この彫刻並の肉体美を! なにしろ女体は神が与え給うた究極の美だからな! もう型取って石膏で固めてルーブル美術館に飾りたいくらいだ!」
「脱ぐなぁぁぁぁ!」
フランスは美術的な意味で自分の女バージョンを気に入っているらしい。
しばらく脱ぐ脱がないのしょーもないやり取りをするふたり。勢いで脱がされそうになるプロイセン。
とりあえず着衣を死守したプロイセンだが、落ち着いたところで妙にそわそわし出す。
「な、なあ、フランス……」
「ん? どうした?」
「あの……」
「なんだよ、もじもじして」
「あー、ええと、その……」
「なんだ、顔赤いぞ、大丈夫か。叫びすぎて酸欠か?」
「や、そうじゃなくてだな……」
「どうしたんだよ、さっきから意味のある発言できてねえぞ」
「ト……」
「と?」
「ト……トイレ……」
「トイレ? 行きゃいいじゃん。勝手知ったるドイツんちだ、場所くらいわかるだろ」
「いや、それがだな……し、仕方がわからん……」
「仕方って、用の足し方ってことか? なんで? わかるだろそんくらい?」
「わからねえよ! つくモンついてねえのにどうやって出すんだよ!」
かなり必死の形相で叫ぶプロイセンに、フランスはちょっと驚く。
「いや〜……形状違うだけで出すとこはあるんだから、普通にできるだろ」
「そりゃ理屈じゃそうわかってるけどよ! なんか、なんか……自分の体じゃイメージがつかん。どうやってすりゃいいんだ……」
「大丈夫だって、生まれたばっかの赤ん坊だってできることなんだから、どうにでもなるって。あ、ちゃんと座ってしろよ? めんどくさくてもパンツはきちんと下げるんだぞ? それから、終わったら紙で拭くこと」
「う〜……」
プロイセン、ソファに座って貧乏揺すりをはじめる。
「え、もしかしておまえ、けっこう前から我慢してた?」
「だってよぉ……」
「そんな泣きそうな顔すんなよ」
「じゃあ、おまえはできるのかよ」
「俺? おまえが起きる前にいっぺんしたけど。別になんも問題なかったぜ?」
「おまえ、ためらいとか警戒とかなかったのかよ」
「いんや。全然。だって生理現象だし」
無駄に男前に言い切るフランス。
「くっそー……」
「ほら、もじもじしててもいずれ出さなきゃいけないんだから、腹くくって行ってこい。どうってことねえから」
「んなこと言われたって……」
弱り果てて情けない声を出すプロイセン。フランスはため息をつきながら、プロイセンの腕を引っ張る。
「仕方ないねえ……」

間―――

「うう、一生の恥だ……」
すっかり意気消沈してトイレから出てくるプロイセン。
「漏らさずにすんでよかったじゃねえか」
プロイセンのあとに続いてトイレから出てくるフランス。ふたり一緒に入っていた。
「よくねえ! いい年してトイレに付き添われるなんてよぉ……うぅぅぅぅ……」
「おまえ、意外に意気地ねえのな。終始びびってるなんて」
「この状況で平然としていられるおまえがおかしいんだよ! や、やめろって言ったのに……ひとのパンツ勝手に下ろすし……うあぁぁぁぁぁ……」
プロイセンはトイレでの出来事を思い出してさらに落ち込んでいく。
「だって体の構造上、パンツ下ろさねえと悲惨なことになるだろ」
「だからっていきなり下ろすか!?」
「あとで穿かせてやったんだからいいじゃん」
「なお悪い!」
「でもまあ、おまえがあまりにアレな顔するもんだから、すごくいけないことしてる気分になっちゃったなー。変な声出すし、下見て泣きそうになってたし」
「しみじみ思い出してんじゃねぇぇぇぇ!」
「いやあ、それにしてもまさかおまえがバックプリントのパンツ穿いてるとは思わなかったなあ。年齢的にバックプリントは正直どうかと思うが、ウサちゃんかわいかったぜ」
「忘れろいますぐ! ってか、あれには俺だってびびったわ! どうなってんだこの世界!……いいか、さっき見たことは全部忘れろ! 俺の大事なモンが消えたことも!」
「いや、息子が行方不明なのは俺もそうだし、ドイツだってそうだろ。気にするほどのこっちゃねえって」
「あ……そういやあいつ、トイレどうしてるんだ……?」
「別になんも困ってないだろ。おまえと俺以外、性別が変わったっていう意識がないんだから。最初から女だって意識なら、普通に用足せるだろ。……ん? てことは……ひょっとして……」
フランス、何かを思いついた様子。トイレに戻ると、おもむろに壁の棚の扉を開く。
「お。やっぱあった」
「なんだよ?」
気になったプロイセンがちょっと首を伸ばす。
「ほらこれ。サニタリーグッズ」
「サニ……!?」
「すげぇディテール細かいなあ、この世界。備品までその性別にふさわしいように変更されてんのか」
「ちょ、おま、んなもんいじってるんじゃねえよ、仕舞え!」
「なぁに思春期の男子みたいな反応してんだよ。こんくらいで照れるようなかわいい年頃でもないだろ」
フランスはプロイセンに生理用品を突きつける。プロイセンはちょっと怯む。
「たっ、確かに恥ずかしくはねえ。……だがやつのうちの便所からこんなもんが出てきたらなんかショックだろーが!?」
「や、でも、いまあいつ女だし。置いてあってもおかしくはないだろ。多分この状態でおまえんち行ったら、どこかしらにこういうもん置いてあると思うぜ?」
「い、嫌なことを言うなぁぁぁぁぁ!」


心の底からすみません……。
びびっちゃってひとりじゃトイレに行けない情けない普を書きたかったんです。あとバックプリント……(変態!)。

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